食道がんとゲップの関係は?
初期症状!?
食道がんの初期症状の1つに、ゲップがあります。これは、食道がんによって食道が狭くなることが原因と考えられます。また食道狭窄は、逆流性食道炎を放置した場合などにも起こります。
ゲップは誰でもするものであり、ゲップがあるから病気だというわけではありませんが、ゲップが増えた気がする、他にも症状があるという場合には、お早目にご相談ください。
このような症状は
ありませんか?
食道がんの症状には、以下のようなものがあります。
初期には症状が乏しいケースも多いため、少しでも気になる症状がございましたら、お早目にご相談ください。
- のどがしみる感じ、違和感
- 飲み込みづらさ
- ゲップが増えた
- 声がれ
- 体重減少
- 胸や背中の痛み
食道がんとは
食道がんとは、のどと胃のあいだにある食道で発生するがんです。
通常、食道がんは食道の上皮細胞から発生します。このうち、もっとも一般的なのが、食道の扁平上皮細胞ががん化して発生する扁平上皮がんです。
食道がんの主な原因としては、喫煙と飲酒が挙げられます。また、逆流性食道炎を放置して起こるバレット食道は、バレット腺がんという特殊な食道がんの発生母地となります。
食道がんの原因は
遺伝も関与する!?
食道がんの代表的な原因として、喫煙・飲酒が挙げられます。その他にも、遺伝的要因、肥満、バレット食道なども、食道がんの発症に影響します。
リスクの高い方は、定期的に胃カメラ検査を受け、食道がんの早期発見に努めましょう。
遺伝的要因
食道がんになった血縁者がいる場合、そうでない場合と比べると食道がんの発症リスクが2~3倍、高くなることが分かっています。
喫煙
数あるがんの中でも、食道がんは特に喫煙との関係が深いがんです。タバコの煙に含まれる発がん性物質が食道粘膜を傷つけることで、食道がんを引き起こします。喫煙者は、非喫煙者と比べて食道がんの発症リスクが約3倍になると言われています。
喫煙はその他、喉頭がん・咽頭がん・肺がんなどの原因にもなります。
飲酒
飲酒によって発生する発がん性物質、アセトアルデヒドによって食道がんの発症リスクが高まります。特にお酒を飲んですぐに顔が赤くなる人(フラッシャー)は、アセトアルデヒドを分解する酵素の活性が弱いため、より高リスクとなります。お酒を飲む人は、そうでない人と比べて食道がんの発症リスクが約2倍になると言われています。
過度な肥満
胃液が逆流しやすくなること、体内での炎症が起こりやすくなることから、肥満の食道がんの原因の1つになると考えられます。
バレット食道
バレット食道とは、逆流性食道炎を放置することで、食道の下側の粘膜が、胃の粘膜のように変性した状態を指します。バレット食道は、バレット腺がんという特殊な食道がんの発生母地となります。
腐食性食道炎
腐食性食道炎とは、強酸性物質やアルカリ性物質の誤飲、幼児のアルコールの誤飲、およびその際の嘔吐などによって、食道粘膜が傷つく病気です。多くは、子どもがアルコール、洗剤、電池を飲んでしまうことが原因となります。腐食性食道炎の既往がある人は、そうでない人よりも食道がんの発症リスクが5倍以上高くなると言われています。
食道がんの検査・診断
問診では、症状、生活習慣(特に喫煙・飲酒)、既往歴・家族歴、服用中の薬などについてお伺いします。
その上で、胃カメラ検査を行い、診断します。組織を採取し、病理検査で確定診断を行うことも可能です。
当クリニックでは、内視鏡の専門医・指導医である院長が、鎮静剤を使った胃カメラ検査を行っております。精密かつ苦痛の少ない胃カメラ検査を行うことができますので、安心してご相談ください。
食道がんの治療
食道がんと診断された場合には、主に以下のような治療が行われます。
診断後は速やかに適切な治療が受けられるよう、提携する病院をご紹介します。
内視鏡的治療
早期の食道がんであれば、内視鏡を使った治療が可能です。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)など、いくつかの術式があります。
手術
進行した食道がんの場合には、手術が必要になります。
進行の程度によっては、先に化学療法(抗がん剤治療)でがんを縮小させた上で、手術を行うこともあります。
化学療法・放射線療法
全身状態が悪く手術が難しい場合には、化学療法、放射線療法が行われます。
また先述の通り、手術前にがんの縮小を目的として化学療法を行うこともあります。
30代女性も例外ではない!
食道がんを早期発見するために
食道がんは、内視鏡的治療や手術で切除できれば、5年生存率はほぼ100%となります。それだけに、早期発見・早期治療の重要性が高くなるがんとも言えます。
食道がんの発症率は、30代から徐々に高くなり、60代、70代でピークとなります。また、男性に多いがんです。
ただ、割合としては少ないものの、30代の女性でも食道がんになる可能性はあります。
特に喫煙・飲酒の習慣がある方は、定期的に胃カメラ検査を受け、食道がんの早期発見・早期治療に努めましょう。当クリニックでは、内視鏡の専門医・指導医である院長が、正確かつ苦痛の少ない胃カメラ検査を提供しております。
監修 池澤伸明

- 2006年
関西医科大学医学部医学科卒業 - 2006年-2008年
順天堂大学医学部附属順天堂医院にて
臨床研修医 - 2008年-2009年
さいたま赤十字病院 救急医学科 - 2009年-2012年
さいたま赤十字病院 消化器内科 - 2012年-2015年
国立がん研究センター中央病院
消化管内視鏡科レジデント - 2015年-2018年
明石医療センター 消化器内科 医長 - 2018年-2023年
神戸大学医学部附属病院 消化器内科 医員