- 【便通異常】便が細い・残便感・便秘・下痢の症状はご相談ください
- 更年期で便通が乱れる?ホルモンと腸の関係
- 便通異常の原因
- 便通異常の時に考えられる病気
- 便通異常の検査
- 便通異常をご自力でできる改善法
- 便通異常が続くときは早めの受診を
【便通異常】便が細い・残便感・便秘・下痢の症状はご相談ください
便が細い(細いうんち)や残便感、便秘、下痢といった「便通異常」は、腸内環境の乱れだけでなく、大腸の病気が原因となっている場合があります。次のような症状が見られる場合には、早めのご相談をおすすめします。

- 便が細い、コロコロした便
- 排便後も便が残っている感じ(残便感)
- 便秘や下痢を繰り返す
- 腹痛やおなかの張り
- 血便や便潜血検査で陽性反応
- 排便回数が多い、あるいは日によってまちまち
- ストレスで下痢や腹痛が起こる
必要に応じて、大腸カメラ検査を行い、正確な診断につなげます。
更年期で便通が乱れる?ホルモンと腸の関係
排便に関わる筋肉は年齢とともに衰えやすく、便が細くなったり、便が出にくくなったりします。特に女性の場合、更年期に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少し、自律神経が乱れることで腸の機能が低下し、便秘・下痢・残便感・便が細くなるなどの便通異常が起こりやすくなります。
便通異常の原因
便が細くなる、残便感がある、便秘や下痢を繰り返すといった便通異常には、以下のような原因が関わっている可能性があります。
腸が狭くなっている
大腸がん、大腸ポリープなどが大きくなると、大腸の一部が狭くなります。これにより、肛門から出る便が細くなったり、出にくくなったりします。
軟便
便にある程度の硬さがあれば、肛門を押し広げることができます。
しかし便がやわらかいと、肛門に適度な力がかからず広がらないため、出てくる便が細くなってしまうのです。
下痢のような便が続く場合も同様です。
肛門が狭くなっている
切れ痔を繰り返した場合など、肛門が瘢痕化し、肛門が狭くなります。狭いところを通過した便は必然的に、細くなります。
便が細いのは
ストレスの影響?
心身のストレスによって自律神経のバランスが乱れ、腹痛、下痢・便秘、便が細くなる、膨満感などの症状が引き起こされることがあります(過敏性腸症候群)。
ストレスとうまく付き合い、溜め込まないこと・小まめに解消することが、予防・治療において大切です。
- 規則正しい生活を送り、十分に睡眠をとりましょう
- 継続できる、無理のない楽しい運動をしましょう
- 1日の中でリラックスタイムを作りましょう
- 家族、友人、同僚など、何でも話せる相手を見つけましょう
便通異常の時に考えられる病気
便通異常の場合、主に疑われる疾患をご紹介します。
大腸ポリープ
食生活の欧米化、遺伝的要因などによって、大腸粘膜で発生するポリープです。初期にはほぼ無症状ですが、大きくなると血便や粘血便、膨満感、腹痛、便秘、便が細くなる等の症状が現れることがあります。
大腸がん
多くは大腸ポリープががん化して発生します。大腸粘膜に直接発生することもあります。ある程度進行してから、血便、便秘・下痢、便が細くなる、腹痛、膨満感、貧血などの症状が現れます。
過敏性腸症候群
腹痛、便秘、下痢などの症状が慢性化する病気です。検査を行っても、器質的な異常は認められません。下痢に至らない程度の軟便の場合、便が細くなる症状が見られます。
便通異常の検査
問診では、便の状態、その他の症状の有無、既往歴・家族歴、服用中の薬などについてお尋ねします。またお腹の触診、聴診を行います。
その上で、大腸ポリープ・大腸がん・過敏性腸症候群など大腸の病気が疑われる場合には、大腸カメラ検査を行います。当クリニックでは、内視鏡の専門医・指導医が大腸カメラ検査を行います。鎮静剤・炭酸ガスを使うことで、検査中・検査後の患者様のご負担を最小限に抑えることができますので、初めての方も安心してご相談ください。
便通異常をご自力でできる改善法
便通異常が疾患にある場合には、その疾患に対する治療が必要です。
原因が疾患ではない場合、以下のような方法で、症状の改善を目指します。
食習慣の改善
刺激物・脂っこいものの摂り過ぎがあれば、控えましょう。
便の調子を整えてくれる食物繊維は、野菜・海藻・果物・きのこ類などに多く含まれます。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂ることが大切です。
運動習慣の改善
適度な運動は、胃腸の働きを整え、便通の改善に役立ちます。ストレスにならない、楽しめる運動を継続しましょう。
ストレスの解消
ストレスを溜め込まない、小まめに解消することも大切です。特に過敏性腸症候群は、主にストレスが原因となって発症すると言われています。
排便習慣の改善
毎日決まった時間にトイレに行く(便意がなくてもとりあえず便座に座る)こと、いきみ過ぎないこと、便意を感じた時には我慢をせずすぐにトイレに行くことも大切です。
便通異常が続くときは早めの受診を
便が細くなる原因としてもっとも多いのが、「軟便」です。便がやわらいために、肛門が押し広げられず、便が細くなります。食生活の改善などによって健康な便に戻るようでしたら、基本的に心配はいりません。
しかし、便が細い・残便感など便通異常の症状が続く場合、原因が分からない場合には、大腸がんや過敏性腸症候群などの疾患が疑われるため、お早目に当クリニックにご相談ください。
また大腸がんは、初期症状に乏しい病気です。リスクが高くなる40歳以上の方は症状の有無に関係なく、定期的に大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。
監修 池澤伸明

- 2006年
関西医科大学医学部医学科卒業 - 2006年-2008年
順天堂大学医学部附属順天堂医院にて
臨床研修医 - 2008年-2009年
さいたま赤十字病院 救急医学科 - 2009年-2012年
さいたま赤十字病院 消化器内科 - 2012年-2015年
国立がん研究センター中央病院
消化管内視鏡科レジデント - 2015年-2018年
明石医療センター 消化器内科 医長 - 2018年-2023年
神戸大学医学部附属病院 消化器内科 医員