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大腸がん

見逃さないで!
大腸がんの初期症状

見逃さないで!大腸がんの初期症状大腸がんは、40歳くらいから発症率が上昇し始め、その後は高齢になるほど高くなります。
発見が遅れると命が危険にさらされる病気である一方、初期症状に乏しい・気づきにくいというこわさがあります。
以下のような症状が続く場合には、お早目に当クリニックにご相談ください。

血便・便潜血検査陽性

大腸がんの代表的な症状に、血便があります。がん細胞は栄養を補給されるために新生血管を作りますが、この血管はもろく破れやすく、便が通過した際などに出血をきたします。明らかな血便があった時、赤褐色など便の色に異常があった場合には、必ずご相談ください。
便潜血検査で陽性だった場合には、便の中から血液が検出されたということを意味します。便潜血検査で陽性であった場合には、必ず精密検査として大腸カメラ検査を受けてください。

腹痛

大腸がんが形成され、腸管の内容物の通過障害が起こると、腹痛が生じます。腹痛は誰もが経験したことのある身近な症状ですが、原因がよく分からない腹痛が続くという場合には、受診が必要です。内容物の通過障害によって、膨満感、吐き気を伴うこともあります。

体重減少

がん細胞がタンパク質、脂肪成分を分解することで、食生活・運動習慣に変わりがなくても、体重減少をきたすことがあります。1ヶ月で3kg以上の体重減少があった場合には異常と考え、ご相談ください。

貧血

がんの病変部からの出血に伴い、貧血を起こすことがあります。そして貧血は、めまい、ふらつき、動悸、息切れなどのさまざまな症状を引き起こします。

腸閉塞

大腸がんが大きくなると、腸閉塞を起こすことがあります。主に、腹痛や吐き気・嘔吐などの症状が見られます。腸閉塞に対する緊急手術が必要になることもあるため、すぐにご相談ください。

大腸がんとは

大腸がんとは大腸がんとは、結腸や直腸、肛門に発生するがんの総称です。国立がん研究センターの2023年の統計によると、大腸がんによる死亡数は、男性で肺がんに次いで第2位、女性では第1位となっており、非常に多いがんの一つです。
性別を問わず多くの方が影響を受けていることから、大腸がんの早期発見と予防の重要性がますます高まっています。
大腸ポリープは、以下の3つに分類されます。

  1. 管状腺腫・絨毛腺腫
  2. 鋸歯状腺腫(SSL:Sessile Serrated Lesion)
  3. 過形成性ポリープ

このうち、①と②は長い年月をかけて徐々に成長し、大腸がんへと進展することがあるとされています。
実際、アメリカの研究では、大腸ポリープをすべて切除することで、大腸がんの発生率が76~90%抑制されたと報告されています。

ソーセージなど加工食品と
大腸がんの関係は?原因

大腸がんの代表的な原因として、食生活の欧米化が挙げられます。食生活の欧米化とは、動物性脂肪を含む赤身肉・加工肉の摂り過ぎ、食物繊維(野菜・果物)の摂取不足などを指します。
その他、運動不足、肥満、お酒の飲み過ぎ、喫煙なども、大腸がんの発症リスクを高めるものと考えられます。
また、大腸ポリープおよび大腸がんは、家族性のものが見られます。大腸ポリープ・大腸がんの家族歴がある方は、そうでない方と比べて大腸がんのリスクが高まります。

40歳以上の方は、定期的に
大腸カメラ検査を受けましょう

40歳以上の方は、定期的に大腸カメラ検査を受けましょう大腸がんの発症率は、40歳くらいから上昇を始め、年齢を重ねるにつれて高くなります。
40歳以上の方は、定期的に大腸カメラ検査を受け、大腸がんの早期発見・早期治療に努めましょう。当クリニックでは、がん化のおそれのある大腸ポリープの日帰り切除も行っております。

大腸がんの検査・診断

大腸がんが疑われる場合には、主に以下のような検査を行います。

便潜血検査

便潜血検査便潜血検査では、便の中に含まれる微量の血液を検出できます。
自治体が行う大腸がん検診などでも広く採用される、簡便な検査です。

陽性の場合

便の中に血液が混じっていたことを意味します。ただし、出血部位や病気の特定はできません。
便潜血検査で陽性だった方のうち、約3%で大腸がんが、約30%で大腸ポリープが見つかります。その他、痔、潰瘍性大腸炎・クローン病、虚血性大腸炎、あるいは上部消化管(食道・胃・十二指腸)から出血している可能性を考え、大腸カメラ検査や胃カメラ検査を行います。

陰性の場合

検体となった便から血液が検出されなかったことを意味します。ただし、大腸がんをはじめとする大腸の病気であっても出血しないことがあるため、病気の存在を完全に否定できるわけではありません。
陰性の場合も、腹痛、便秘、下痢などの症状がある場合には、大腸カメラ検査をおすすめすることがあります。

大腸カメラ検査

大腸カメラ検査肛門から内視鏡を挿入し、大腸すべての粘膜を観察する検査です。疑わしい部位から組織を採取し病理検査を行う、がん化の可能性がある大腸ポリープをその場で切除するといったことも可能です。
便潜血検査で陽性であった場合は必ず、陰性であった場合も必要に応じて、大腸カメラ検査を受けましょう。
当クリニックでは、内視鏡の専門医・指導医である院長が、安全性と確実性を両立した大腸カメラ検査を行っております。鎮静剤を併用し、ほとんど苦痛なく検査を受けていただけます。どうぞ、安心してご相談ください。

大腸カメラ検査の
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大腸がん治療

大腸がんは、その深さによっては内視鏡による切除が可能です。

早期の大腸がん治療

がんが粘膜内・粘膜下層に留まる早期がんの場合には、内視鏡を使用して切除することが可能です。
手術と比べると、お身体への負担、日常生活への影響が抑えられます。これも、早期発見・早期治療が大切であると言われる理由です。

日帰りでの早期大腸がん切除

日帰りでの早期大腸がん切除当クリニックでは、早期大腸がんに対する、内視鏡を用いた日帰りでの切除に対応しております。

大腸ポリープ・早期大腸癌に対する内視鏡治療
①コールドスネアポリペクトミー(CSP:Cold Snare Polypectomy)

高周波電流を使用せず、金属製のスネアワイヤーで病変部を絞り切除する方法があります。これは、腫瘍の大きさが10mm以下で、くきを持たない(非有茎性)病変であり、拡大観察にて腺腫と診断された場合に適応されます。
この方法では、粘膜下層の深い部分までは切除できないため、適応となる病変は限られています。しかし、高周波電流を使用する方法に比べ、術後の出血など偶発症の発生頻度はやや少ない傾向があるとされています。
※高周波電流を使わない切除法は、身体への負担が少ない利点がありますが、すべてのポリープや腫瘍に適応できるわけではありません。適切な治療法は、病変の大きさや形状、性質によって判断されます。

②ポリペクトミー(Polypectomy)

この方法では、高周波電流を使用しながら、金属製のスネアワイヤーで病変を絞り切除します。高周波による熱を加えて切除するため、止血効果が期待できる一方で、熱の加わる時間が長くなると、切除後の潰瘍部分(潰瘍底)から出血(後出血)を起こすリスクが高まる可能性があります。
そのため、出血のリスクに関しては、熱を使用しない「コールドスネアポリペクトミー(CSP)」と比較すると、やや高い傾向があるとされています。
実際には、10mm程度の茎をもつ有茎性ポリープに対して行うことが多い方法です。

③内視鏡的粘膜切除術(EMR: Endoscopic Mucosal Resection)

この方法は、まず粘膜下層に粘稠度の高い液体を注入し、病変を持ち上げた上で、スネアワイヤーで絞り込んで高周波電流を流して切除する手技です。**内視鏡的粘膜切除術(EMR:Endoscopic Mucosal Resection)**と呼ばれ、10~20mm程度の平坦型や陥凹型の病変、早期がんなどに適応されます。上記2つの方法より粘膜の下の層(粘膜下層)までしっかりと切除することができます。
当院では高周波装置を導入しているため、幅広いタイプのポリープに対して治療が可能です。他院では対応が難しく、紹介となって再度の大腸内視鏡検査が必要になるような病変においても、患者様のご負担を最小限に抑えることを第一に考え、可能な限り同日中に治療を完了できるよう努めております。

※内視鏡治療の適応となった場合にも、その状態によっては、安全性を最優先し提携病院をご紹介することがあります。

進行期の大腸がん治療

深く進行している大腸がんの場合には、周囲の血管・リンパ節への浸潤、他臓器への転移の可能性があるため、手術の適応となります。
転移が認められた場合には、化学療法(抗がん剤治療)も併用されます。
これらの治療が必要になった場合には、速やかに提携する病院へとご紹介します。

監修 池澤伸明


  • 2006年
    関西医科大学医学部医学科卒業
  • 2006年-2008年
    順天堂大学医学部附属順天堂医院にて
    臨床研修医
  • 2008年-2009年
    さいたま赤十字病院 救急医学科
  • 2009年-2012年
    さいたま赤十字病院 消化器内科
  • 2012年-2015年
    国立がん研究センター中央病院 
    消化管内視鏡科レジデント
  • 2015年-2018年
    明石医療センター 消化器内科 医長
  • 2018年-2023年
    神戸大学医学部附属病院 消化器内科 医員