大腸カメラ検査後の食事ガイド|いつから普通食?ポリープ切除後の注意点(カレー・コーヒーは?)|いけざわ神戸元町クリニック
大腸カメラ検査を受けられた方へ 検査後の腸はデリケートです
検査、お疲れ様でした。 検査が無事に終わり、ほっとしていることと思います。検査のために下剤を飲んだ後の大腸は、腸内細菌のバランスが一時的に乱れ、非常にデリケートな状態になっています。
また、検査中にポリープを切除した場合、その部分は「小さな傷(人工的な潰瘍)」ができているのと同じ状態です。 検査後の食事や過ごし方を誤ると、腹痛や出血の原因となるため、十分な注意が必要です。
この記事では、「ポリープ切除がなかった場合」と「あった場合」に分け、検査当日からいつ通常食に戻せるか、具体的な食事メニューや注意点を専門医が解説します。
【重要】食事の注意点は2パターンあります
検査後の食事内容は、「ポリープ切除の有無」によって大きく異なります。ご自身の状況に合わせてお読みください。
パターン1:観察のみ(ポリープ切除なし)の場合
腸を観察しただけですので、食事制限は比較的緩やかです。
-
検査当日の食事
- 腸がデリケートなため、1食目は消化の良いものから始めましょう。
- OK例:うどん、おかゆ、豆腐、白身魚、卵料理、バナナなど。
- NG例:脂っこいもの(ラーメン、揚げ物)、刺激物(カレー、キムチ、激辛料理)、アルコール。
- コーヒーもカフェインが腸を刺激するため、当日は避けるか薄めにするのが賢明です。
-
検査翌日から
- 特に腹痛や不快感がなければ、翌日からは通常の食事に戻していただいて構いません。
パターン2:ポリープ切除を行った場合
ポリープの切除後は大腸の粘膜に傷ができているため、数日~1週間程度の厳格な食事管理と生活制限が必要です。出血や穿孔(腸に穴が開くこと)を防ぐため、必ず以下の指示を守ってください。
-
アルコール(お酒)
- 血管を拡張させ、傷口からの出血(再出血)リスクを劇的に高めます。
-
刺激物
- カレー、唐辛子、キムチ、わさび、こしょうなど。傷口を直接刺激し、治りを悪くします。
-
脂質の多いもの
- ラーメン、揚げ物、焼肉、中華料理、バターたっぷりのパンなど。消化が悪く、腸に大きな負担をかけます。
-
カフェイン・炭酸飲料
コーヒーや濃いお茶、炭酸飲料は腸を刺激します。
検査後の過ごし方(特にポリープ切除後)
食事だけでなく、生活面でも注意が必要です。
- 当日の入浴:シャワーのみ可(湯船に浸かると血流が良くなり出血しやすくなります)。サウナもお控えください。
- 運動:腹圧がかかる激しい運動(ゴルフ、筋トレ、ジョギング)は1週間程度避けてください。
- 移動:長距離の運転や飛行機での出張は、万が一出血した場合にすぐ対応できないため、数日避けてください。
まとめ:異常があればすぐにクリニックへご連絡を
検査後の食事や過ごし方は、安全な回復のために非常に重要です。特にポリープを切除された方は、自己判断で制限を緩めず、医師の指示に従ってください。
万が一、激しい腹痛や多量の出血(便器が赤くなるなど)があった場合は、すぐに当院(いけざわ神戸元町クリニック)までご連絡ください。

